アラフォーと東京

東京に疲れ始めた人たち


東京という場所は本当に凄いところで、田舎から出てきた筆者はそれはもうその凄さをよく分かっているつもりなのですが、最近、周りで東京のスピードに疲れ始めた人、戦いに敗れた人、別の大切なものを見つけた人が増えてきています。

筆者もそのうちの一人です。
東京に出てきて約10年が経ちました。僕は今でこそ大人であれば誰でも知っている会社に勤務していますが、元々は大学を4留し、たまたま拾ってもらった会社で異動を経験させてもらい、その後2回の転職を経て今の会社にいます。

プロパーの商社やメーカーの人はどうなのかわかりませんが、筆者のような根無し草が東京でそれなりの生活をしながら生き残っていくには、それなりにハードに働かないといけません。

東京って生活コストは異常に高い割に、給料って大阪や京都のような地方都市勤務とそんなに変わらないので、平均的な給料だとかなり苦しいのが実態です。
年収500万で家族を養おうとすると、勤務地から遠く離れた場所に住み、毎日ラッシュにまみれ、時には残業や休日出勤をしながら生活を守っていかなければいけません。

東京経済圏


GDPは東京都市圏と言われる東京・埼玉・千葉・神奈川を合わせてなんと200兆円。世界1位です。
一方で人口1人あたりGDPは世界119位。
つまり、GDPに対する人口が多すぎるといえます。※生産性が低いともいう。

ということは、当然所得はそれほど大きくならないわけですから、
東京はサラリーマン的弱者には非常に厳しい街です。

※ここでは超高収入帯のパレートの影響による平均値と中央値の議論は一旦しません。

東京が求めるスピード


東京は日本一敏感な都市です。日本の流行の最先端です。
世界的に見ても、金融・ファッション・食・ビジネスにおいてはトップクラスなのではないでしょうか。

故に、昨日の常識は今日には非常識になり、オシャレだといわれていたファッションはすぐに陳腐化し、美味しいと持てはやされた飲食店は食べログのおかげで大量に押しかける一見さんしか予約ができなくなった結果、廃業に追い込まれたりします。

筆者も思い返してみれば、東京に来て「常連化」した店はほとんどありません。
幸い、顔と名前を覚えてくれたお店はいくつかありましたが、それでも年に5回くらいしか行きませんでした。週5日は外食していてもです。

車の運転に例えてみます。
すごいスピードを出すと疲れますよね。あれって怖いだけじゃなくて、情報が多すぎるから疲れてしまうんです。ちなみに車高が高い車と低い車だと高い車の方が情報量が多いので、長時間運転すると疲れます。

つまり、スピードが速いということは、情報が多いし、疲れもする。ということです。

東京の生活コスト


まず、家賃がべらぼうに高いです。
港区は別格で、渋谷区、目黒区、新宿区、中央区はどれも一般サラリーマン家庭が住む場所じゃありません。
主要ターミナル(新宿、渋谷、東京)から電車で10分以内だとしても、2LDK60平米の築5年以内だと15万円/月ではちょっと厳しいのではないでしょうか。

転勤で東京に来られる方は家賃補助等が出ると思いますが、実態の価格差ほどは出ない印象です。
筆者の経験を書いてみますと、一人暮らしの場合、関西で4万、東京で5.5万でした。
もちろん、ないよりは良いのですが、関西、特に神戸あたりだと6万くらい出せば三ノ宮から電車で10分以内でそれなりに広くて綺麗なワンルームが借りられます。
東京ですと、これが10万になります。

神戸の場合:家賃6万ー補助4万=2万(実費)
東京の場合:家賃10万ー補助5.5万=4.5万(実費)

こういうことになります。それくらい東京の家賃は異常です。
※世界的(特にロンドンやLA)に比べるとそうでもないらしいですが。

次に、食費が高いです。
幸い、野菜なんかは地方都市とそれほど変わりませんし、ファーストフードやコンビニも同じ価格なのですが、とにかく外食代が高い。
筆者はほどほどゆるゆるサラリーマンなので、バカ高い店はそんなに頻繁には行けませんが、あらかじめ予定していた飲みだと最低1万円@人、ちょっと行こうかで最低0.7万円くらいが普通。2軒目、3軒目に行ってちょっと格好をつけて払って、その後タクシーで帰ったら財布の中の5万が数千円に、、、なんてことはざらにあります。
これ、神戸の時だと半分くらいでした。

しかも誘惑も多いし、東京まで来て家にこもっててどうするんだ的なヴァイブがお上りさんの中には蔓延しており、お金は溜まりません。特に男性。
そして地方よりずっと綺麗な女性達(水商売の方じゃなくて普通のOLさん)に搾取されて20代を過ごしたりするわけです。

話題はそれましたが、この辺の生活コストの差は年収100万くらいの差では全く埋まらないんですね。

つづく。

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